プログラム

1日目:11月15日 (金)

■ 第1会場

• 08:00~08:40 モーニングセミナー1
 
• 08:50~08:55 開会の辞
会 長:金井 隆典 先生 (慶應義塾大学医学部 内科学 (消化器))
• 08:55~09:00 理事長 挨拶
 
• 09:00~10:30 シンポジウム1:
          炎症性腸疾患の病態解明・新規治療への展開
司会:髙木 智久 先生 (京都府立医科大学 消化器内科)
   星 奈美子 先生 (神戸大学大学院医学研究科 未来医学講座)
   塩川 雅広 先生 (京都大学大学院医学研究科 消化器内科学講座)

司会の言葉
近年、炎症性腸疾患(IBD)に対する病態研究の成果が蓄積され、複数の生物学的製剤や細胞内シグナルをターゲットとした分子標的薬の開発に繋がり、多くの症例に恩恵をもたらしている。しかし、全症例で確実に効果がある薬剤は存在せず、これは患者の病態プロファイルが多様であること、そして発症早期や慢性期など経時的にも免疫プロファイル等が変遷するなど複雑な要因が絡んでいる背景があると考えられる。従って、診療におけるアンメットニーズが多数残されており、それらを埋める継続的、発展的な研究努力が望まれる。
本シンポジウムでは、IBDの病態理解を深める基礎・臨床研究や、既知の成果を発展させた新規治療、診断の開発など幅広い演題を募集し、将来を見据えた議論を行いたい。
• 10:40~12:10 シンポジウム 2:
          リアルワールドバイオ/JAK (長期成績・副作用)
司会:安藤 朗 先生 (滋賀医科大学 内科学講座)
   角田 洋一 先生 (東北大学大学院医学系研究科 消化器病態学分野)
   梁井 俊一 先生 (岩手医科大学 内科学講座 消化器内科分野)

司会の言葉
近年、バイオ製剤やJAK阻害剤の登場により、難治性IBDの治療選択肢は急速に拡大した。しかし、増え続ける治療選択肢の中から症例毎に最適な治療を選ぶ戦略はまだ確立されておらず、そのために必要なエビデンスも不足している。これらの薬剤は臨床試験で有効性と安全性に関するエビデンスを示しているが、厳密に規定された条件の下で選ばれた特定の患者群のデータに過ぎないため、さまざまな背景を持つ患者が存在する実際の臨床現場とは異なる面も多い。また、新規治療薬に至るまでの治療の過程や併用薬の考え方も日本と海外で異なる一方で、グローバルな臨床試験での日本人データは限られている。そのため、日本のIBD治療戦略の確立には、日本のリアルワールドデータの収集が不可欠である。これには、各施設だけでなく、多施設間でのデータ収集や、保険請求情報(レセプト)やDPC(診断群分類)データなどのビッグデータ分析もまた有用である。本セッションでは、日本の難治性IBD治療のために実際に使用されているバイオ製剤やJAK阻害剤に関するリアルワールドデータを基にしたエビデンス構築とその有用性について深く議論し、単に薬剤の治療成績だけでなく、効果を向上させるための取り組みや工夫に焦点を当てた新しい提案などにも期待したい。
• 12:20~13:10 ランチョンセミナー 1
 
• 13:20~14:00 会長セッション
司会:金井 隆典 先生 (慶應義塾大学医学部 内科学 (消化器))
講演:吉村 昭彦 先生 (東京理科大学 生命科学研究所)
• 14:10~14:50 アフタヌーンセミナー 1
 
• 15:00~16:30 ワークショップ2:
          挙児希望と父親・母親になるIBD患者さんへの治療の最適化
          ―各施設での経験例と取り組みから学ぶ
司会:風間 友江 先生 (札幌医科大学医学部 消化器内科学講座)
   酒匂 美奈子 先生 (JCHO東京山手メディカルセンター 炎症性腸疾患内科)
   福生 有華 先生 (順天堂大学附属練馬病院 消化器内科)

司会の言葉
炎症性腸疾患合併妊娠については知見が蓄積し、多くの薬剤が安全に使用できることや、寛解期の患者ではおおむね安全に出産を迎えることができることが臨床医の認識となりつつある。しかし、疾患活動性の高い症例への治療選択、出産前の薬剤中止時期、肛門病変を有する症例での分娩様式など、専門医の間でも議論となりうるテーマが残されている。さらに、避妊に関することや、男性も含めたプレコンセプションカウンセリングなどについては我が国の炎症性腸疾患診療においては、患者に十分な情報を提供することができていないのが現状と思われる。各施設における炎症性腸疾患合併妊娠症例に対する診療経験をご提示いただき、議論を深める機会としていきたい。
• 16:40~17:30 イブニングセミナー 1
 

■ 第2会場

• 08:00~08:40 モーニングセミナー 2
 
• 09:00~10:30 エキスパートと学ぶ若手のための症例検討
司会:細見 周平 先生 (大阪公立大学大学院医学研究科 消化器内科学)
   志賀 永嗣 先生 (東北大学病院 消化器内科)
演者:横山 陽子 先生 (兵庫医科大学 消化器内科学講座)
   辰巳 健志 先生 (横浜市立市民病院 炎症性腸疾患科)
パネリスト 1:伊藤 貴博 先生 (札幌東徳洲会病院 IBDセンター)
       櫻井 俊之 先生 (東京慈恵会医科大学 内科学講座 消化器・肝臓内科)
       品川 貴秀 先生 (東京大学 腫瘍外科)
パネリスト 2:大森 鉄平 先生 (杏林大学医学部付属杉並病院 消化器内科)
       髙林 馨 先生 (慶應義塾大学医学部 内視鏡センター)
       渡谷 祐介 先生 (広島大学大学院医系科学研究科 外科学)

司会の言葉
近年では、多くの分子標的治療法が開発され、質の高いIBD治療が可能になりつつある。
その一方で、選択肢の増加が最適な治療法決定を困難にしている側面もある。様々なシチュエーションの経験や各種治療法の特徴の理解だけでなく、患者と医療従事者間での共有意思決定も治療選択に重要となるであろう。本症例検討では、聴講の皆様にもアンサーパッドでご参加を頂きながら、エキスパートの先生方の治療経験や意見を聞くことで、IBD診療に役立つ知識の取得とともに、診断・治療の考え方や病気・患者・メディカルスタッフとの向き合い方などを学べる濃厚なセッションにしたい。
• 10:40~12:10 ワークショップ 1:
          クローン病の肛門病変 (外科・内科セッション)

司会:小金井 一隆 先生 (横浜市立市民病院 炎症性腸疾患科)
   高橋 賢一 先生 (東北労災病院 炎症性腸疾患センター)
   久松 理一 先生 (杏林大学医学部 消化器内科学)

司会の言葉
クローン病に合併する肛門病変は、本邦では欧米より合併率が高いことが示されている。
中でも肛門周囲膿瘍・痔瘻の頻度が高いが、肛門痛や発熱、排膿などの症状を伴い生活の質が大きく障害される。肛門領域はクローン病症例を主に診療する内科医にややなじみの薄い領域であり、肛門病変をどの診療科がどのように拾い上げ、診断、評価し、マネージメントするのかは大きな課題で、各科の連携が重要と考えられる。例えばシートン法をはじめとする外科治療の適応や方法、シートン挿入や抜去のタイミング、腸管病変の治療との関連性、生物学的製剤導入の適応とタイミング、幹細胞注入療法の適応と有効性などは未だ確立されていない。また、各種治療法が患者側のニーズに応えられているのかも明らかではない。本ワークショップではクローン病の痔瘻・肛門周囲膿瘍を中心に、各施設での取り組みと成績を発表していただき、上記に挙げたような診療上の課題について十分にディスカッションを行い、解決すべき問題点を明らかにし、今後の展望について考えたい。

• 12:20~13:10 ランチョンセミナー 2
 
• 14:10~14:50 アフタヌーンセミナー 2
 
• 15:00~16:30 JSIBD-KASID Joint Symposium
Chairpersons:Dr. Keisuke Hata (Nihonbashi Muromachi Mitsui Tower Midtown Clinic)
        Dr. Won Moon (Kosin University College of Medicin)
        Dr. Ami Kawamoto (Tokyo Medical and Dental University)

Topic 1:Surgical management of Crohn's disease-rerlated malignancy
Speaker:Jong Lyul Lee (Asan Medical Center, University of Ulsan)
Speaker:Takayuki Ogino (Graduate School of Medical, Osaka University)

Topic 2:Management of Acute Severe Ulcerative Colitis (ASUC) 
Speaker:Makoto Naganuma (Kansai Medical University)
Speaker:Soo-Young Na (Incheon St. Mary's Hospital, The Catholic University of Korea)
• 16:40~17:30 イブニングセミナー 2

■ 第3会場

•09:00~12:10 一般演題 (口頭発表)
 
•12:20~13:10 ランチョンセミナー 3
 
•14:10~14:50 アフタヌーンセミナー 3
 
•15:00~16:30 一般演題 (口頭発表)
 

■ 第4会場

•09:00~12:10 一般演題 (口頭発表)
 
•15:00~16:30 一般演題 (口頭発表)
 

2日目:11月16日 (土)

■ 第1会場

• 08:00~08:40 モーニングセミナー3
• 08:50~10:20 シンポジウム 3:
          最新の臨床試験 (国際共同治験・post hoc解析を含む)
         ・基礎研究・トランスレーショナル研究
司会:仲瀬 裕志 先生 (札幌医科大学医学部 消化器内科学講座)
   小林 拓 先生 (北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター)
   筋野 智久 先生 (慶應義塾大学医学部 内視鏡センター)

司会の言葉
炎症性腸疾患(IBD)の診断・治療は、日進月歩で急速に進歩し、毎年多くの研究結果が報告されている。新規薬剤に関する報告は国際共同試験が中心であり、主試験に引き続いて様々な切り口で事後解析が行われている。
本シンポジウムでは、最新の国際共同試験結果の報告にとどまらず、日本人IBD患者に還元されるデータ、又は新しい切り口での解析結果について報告していただく。
加えて、日本から世界に発信しうるトランスレーショナルリサーチに関する発表を期待する。
本シンポジウムを通じて世界のIBDの潮流を学ぶとともに、日本から世界に向けて踏み出せる知見・アイディアを共有したい。
• 10:30~11:15 スポンサードセッション 1
 
• 11:20~12:10 日本炎症性腸疾患学会 (JSIBD) 研究助成成果報告
司会:穂苅 量太 先生 (防衛医科大学校 消化器内科)
   岡本 隆一 先生 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 消化器病態学分野)
• 12:20~13:10 ランチョンセミナー 4
 
• 13:20~14:50 パネルディスカッション 2:
         IBDに伴う腸管外合併症の診断とマネジメント
司会:松浦 稔 先生 (杏林大学医学部 消化器内科学)
   猿田 雅之 先生 (東京慈恵会医科大学 内科学講座 消化器・肝臓内科)
   梅野 淳嗣 先生 (九州大学大学院 病態機能内科学)

司会の言葉
IBDに伴う腸管外合併症は、皮膚、関節、眼、胆管、血管など全身のさまざまな臓器に認め、疾患活動性に伴って生じるものが多いが、寛解期に生じるものもあり、さらにQOLにも大きく影響することがある。また抗TNFα抗体製剤投与時の乾癬様皮疹やJAK阻害薬投与時の帯状疱疹などIBD治療に伴う腸管外の合併症も多数報告されている。このようなIBD患者に認められる腸管外の合併症・症状は、IBD専門医にとって馴染みの少ないものが多く、その適切な診断と治療には他の診療科との連携が重要である。本パネルディスカッションでは、各施設におけるIBDおよびIBD治療に伴う腸管外合併症の診断や治療、課題について幅広く演題を募集し、活発な議論を通して腸管外合併症のより良いマネジメントを構築するセッションとしたい。
• 15:00~15:40 アフタヌーンセミナー 4
 
•15:50~17:20 シンポジウム 4:
         既存治療を再考する
         〜5-アミノサリチル酸製剤/ステロイド/ 血球成分除去療法~
司会:松岡 克善 先生 (東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科)
   櫻庭 裕丈 先生 (弘前大学大学院医学研究科 消化器血液免疫内科学講座)
   芦塚 伸也 先生 (福岡大学医学部 消化器内科)

司会の言葉
近年、炎症性腸疾患に対する内科治療の進歩が目覚ましく、治療選択が増えたことで、寛解導入の治療成績が向上し、長期の寛解維持にも貢献している。その一方で、5-アミノサリチル酸 (ASA)製剤、ステロイド、チオプリン製剤そして血球成分除去療法を代表とする既存治療についても様々な最適化がなされてきた。5-ASA製剤においては、顆粒製剤、pH依存性やMMXコーティングなどのそれぞれの特徴を持った剤型の選択が可能となった。一方で、不耐の問題について近年注目されている。ステロイドは、従来の全身性ステロイドに加え、潰瘍性大腸炎 (UC)、クローン病 (CD)ともに経口ブデソニドが使用可能となった。全身性ステロイドも含めて、ステロイドを適切に使用することはUC、CDともに重要な課題である。チオプリン製剤においては、NUDT15遺伝子多型検査の普及により、実際の治療がどのように変化したのかまだ議論し尽くされていない。そして、血球成分除去療法はUC、CDともに寛解導入治療として使用されているが、UCにおいては維持療法も保険適用となった。数多くのAdvanced therapyが使用可能な時代において、血球成分除去療法の位置づけも変わってきている。このような既存治療について、その能力を最大限に引き出すための工夫や最適化などについて討論し、明日からの既存治療の最大活用に繋げたい。
• 17:25~17:40 表彰式・閉会の辞
表彰式 (プレナリーセッション)
次回当番会長

■ 第2会場

• 08:00~08:40 モーニングセミナー 4
 
• 08:50~10:20 パネルディスカッション 1:
          小児から成人における炎症性腸疾患の遺伝子診断とマネジメント
司会:工藤 孝広 先生 (順天堂大学 小児科)
   石毛 崇 先生 (群馬大学医学部附属病院 小児科)
   堀之内 智子 先生 (神戸大学大学院医学研究科 内科系講座 小児科)

司会の言葉
近年、炎症性腸疾患(IBD)に関して遺伝学的側面からの研究がさかんに行われている。とりわけ、6歳未満で発症・診断される超早期発症型IBD(VEO-IBD)の患者では遺伝的要因の関与が大きいことが指摘されている。
本セッションでは本邦におけるIBD関連遺伝子解析の現状と流れの解説、単一遺伝子の異常によって発症するMonogenic IBD治療の実際に加え、VEO-IBDの疫学研究をもとに本邦ならびに世界での現状に関して情報共有したい。
また、疾患や治療に関連した遺伝子として、チオプリン関連遺伝子多型(NUDT15)、自己炎症性疾患とのOverlap(MEFV)等に加え、IBDに関する疾患・薬剤感受性遺伝子やポリジェニックリスクスコア研究等に関してもご提示いただきながら、小児領域から成人領域まで包括的に理解を深めるセッションとなることを期待する。
• 10:30~11:15 スポンサードセッション 2
 
• 11:20~11:50 日本炎症性腸疾患学会 (JSIBD) 派遣医師参加報告
司会:長沼 誠 先生 (関西医科大学 内科学第三講座)
• 12:20~13:10 ランチョンセミナー 5
 
• 13:20~14:50 ワークショップ 3:
          MSセッション:みんなで診るIBD
司会:横山 薫 先生 (北里大学医学部 消化器内科学)
   髙津 典孝 先生 (福岡大学筑紫病院 炎症性腸疾患センター)
   水野 光 さん (関西医科大学大学院看護学研究 治療看護分野)
コメンテーター:内野 基 先生 (兵庫医科大学 消化器外科学講座 炎症性腸疾患外科)
        八木澤 啓司 さん (札幌東徳洲会病院 薬剤部)

司会の言葉
炎症性腸疾患(IBD)診療は患者数の増加、社会背景の多様化、薬剤や診断技術の多様化などにより複雑化している。また、IBD専門施設への患者の一極集中も問題となっている。このような状況を打開するためには、1つの医療機関に留まらず地域の病院やクリニック間の病診連携、多診療科・多職種の連携による患者支援が必要不可欠である。
本セッションにおいては、多職種の連携、病診連携、患者指導、患者支援、トランジッションなどについて単施設での取り組みのみならず、複数の施設や地域での取り組みを紹介、共有し、明日からのIBD診療が患者にとっても医療者にとってもより良いものになることを目標とする。職種を問わず、幅広く多数の演題の応募を期待する。また、各施設において行われているメディカルスタッフが参加している臨床研究についての発表も歓迎する。
• 15:00~15:40 アフタヌーンセミナー 5
 
• 15:50~17:20 プレナリーセッション
司会:新﨑 信一郎 先生 (兵庫医科大学 消化器内科学講座)
   吉松 裕介 先生 (慶應義塾大学医学部 内科学 (消化器))

■ 第3会場

• 08:50~10:20 一般演題 (口頭発表)
 
• 12:20~13:10 ランチョンセミナー 6
 
• 13:20~14:50 一般演題 (口頭発表)
 
• 15:50~17:20 一般演題 (口頭発表)
 

■ 第4会場

• 08:50~10:20 一般演題 (口頭発表)
 
• 13:20~14:50 一般演題 (口頭発表)
 
• 15:50~17:20 一般演題 (口頭発表)
 

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