会長挨拶

第15回日本炎症性腸疾患学会学術集会 会長
 慶應義塾大学医学部 消化器内科
金井 隆典

この度、第15回日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)学術集会会長を仰せつかり、2024年11月15日(金曜日)、16日(土曜日)にマリオットホテル東京(東京・品川)に於きまして学術集会を開催させていただくこととなり現在鋭意準備を進めております。

さて、IBD患者数はポストコロナの時代に突入しましても急増しています。さらに内視鏡、外科の技術は急速な発展を遂げておりますし、治療法は日進月歩で次々と新薬が登場しています。一方でコロナ時代における対面での情報入手機会の喪失により、患者のみならず医療者も情報をアップデートする機会が減り、さらに地域格差、ジェンダーの格差が見られることが課題と考えております。
本学会は、卓越した臨床・トランスレーショナル研究・基礎研究を行う医療関係者が、一堂に集まることで知識の共有を行い、また議論をする場であり、IBD専門知識の深化と新たな洞察の獲得に不可欠です。IBD治療に携わる内科・外科・小児科・薬剤師・看護師・ケアワーカー等が一同に介し、患者さんを中心に最善の治療を議論し垣根を越えた治療を提案できる場であると考えています。本年は通常のプログラムに加え、韓国との合同プログラム(Japan-Korea IBD Symposium)もあり、新しい交流と友情がここで芽生え、今後の臨床研究やプロジェクトにつながることを期待してやみません。

本学会のテーマとして“格致日新(かくちにっしん)”とさせていただいております。
ポスターは伊藤若冲の「樹花鳥獣図屏風」といたしました。1700年代に升目描きを確立し、舶来の象などを描き写実性、装飾性に加え奇想奇抜な発想を有していたと考えられています。当時は受け入れられなかったかもしれませんが、300年の時を経た現在、広く認知されるようになったと考えております。最後に、この学会が私たち医療に携わるものが、医療者(医師、看護師、薬剤師)、患者、皆様にとって有意義なものとなり、知識の向上、新たなアイデアの発見、そして有益な交流をもたらすことを心より願っております。100年後のIBD診療を見据え、多くの若手医師が将来に本学会を引き継いていただけることを願ってやみません。

 

 


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