会長挨拶

第13回日本炎症性腸疾患学会学術集会 会長
 大阪医科薬科大学 第二内科 専門教授
中村 志郎

この度、第13回日本炎症性腸疾患学会(JSIBD)学術集会の会長を拝命し、安藤 朗理事長をはじめ、理事並びに幹部各位、会員の諸先生方に対しまして心より厚く御礼申し上げます。
 さて、私自身が医師になった1986年当時のIBDは患者数がUC約14000人、CD約3500人程度のまだ希少な難病で、内科治療としてはSASP、ステロイドと栄養療法のみといっても過言ではない時代でした。時は流れ昨今のIBDの現状は、•患者数は激増し30万人時代 、•現在進行形の新規治療の劇的な進歩、•粘膜治癒やTreat to Targetに代表される治療目標や戦略の高度化と明確化、•新たな画像検査機器やBiomarkerによるMonitoringの詳細化、などを通じてIBD患者さんの長期予後は確実に改善されてきていることが実感されます。
 しかし、•多数の新規薬剤登場によるPositioningや最適化の問題、•内科と外科や小児科との連携、さらには•High-volume centerへの患者集中、•IBD患者の社会的QOL向上への病院内外での環境整備、•医療経済など様々な課題も多く残されているように感じます。IBDは以前に比べ非常に注目度が高く、多くの人が関心を示す疾患領域となっています。この様にホットな今だからこそやれる、やらねばならないことがあり、IBD診療に関わる多くの関係者が一堂に会する本学術集会が果たす役割は非常に大なるものがあると考えられます。いま現在のIBD患者さんや診療を取り巻く様々な問題について、for the patientsの原点から、皆様と伴に語り合うことで、患者さんの療養生活やIBD診療の更なる向上にすこしでも寄与できればと願っております。
 新型コロナ禍はまる2年を経過したにもかかわらず、いまだ先の読めない状況が続いておりますが、今年の11月末には多数のIBD関係者が、初開催となる大阪梅田の会場に現地参加でき、face to faceで熱く語り合う以前のような学術集会となることを強く願い、ポスターには疫病退散の印として大阪でも愛される幸福の神ビリケンさんを配し、第13回のテーマには“JSIBDだよ、全員集合!!”の副題を付け加えさせて頂いた次第であります。
 プログラム委員会のご尽力も頂きながら魅力のある企画を多数用意し、活気と実りある学術集会となるよう全力で鋭意準備を進めて参りますので、是非多くの先生方のご協力とご参加を賜りますよう、どうか宜しくお願い申し上げます。

 


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