• 08:00~08:40 モーニングセミナー3 |
|
• 08:50~10:20 シンポジウム 2:
Treat to Target治療戦略時代のリアルワールドデータ |
司会:新﨑 信一郎 先生 (兵庫医科大学医学部 消化器内科学講座)
荻野 治栄 先生 (九州大学大学院医学研究院 消化器代謝学講座)
安藤 勝祥 先生 (旭川医科大学内科学講座 消化器内科学分野)
司会の言葉
IBDにおけるTreat to Target治療戦略は実臨床でも実践されつつあり、臨床症状・内視鏡的寛解に加え、バイオマーカーは重要な治療ターゲットとなっている。CRP、FITに加え、便中カルプロテクチン、LRGやPGE-MUMなど様々な選択肢があるが、どのタイミングでどのバイオマーカーを測定し、治療選択や効果判定に役立てるか、エビデンスは十分でない。一方、大規模RCTの結果をベースとし、作用機序 (MoA) の異なるAdvanced therapyが実臨床で使用可能となり、今後も新たな薬剤が登場し、難治性IBDに対する治療オプションは増え続けている。しかし、実臨床で遭遇するIBD患者に対しては、厳格な選択基準に基づき、日本人データの限られるRCTのデータが当てはまらないこともあり、ナイーブ症例・既治療例とも最適な治療選択・変更や効果予測の検証にあたり、実臨床経験から集積されるエビデンスが不可欠である。本シンポジウムでは、Treat to Targetを意識したバイオマーカーの活用から、それに基づく各種Advanced therapyの使い分けやescalation・de-escalationを含む治療変更、既存治療との組み合わせなど、データベース研究を含むリアルワールドデータを用い、多角的な視点から検討した演題を期待したい。 |
• 10:30~11:15 スポンサードセッション |
|
• 11:20~12:10 プレナリーセッション
|
|
• 12:20~13:10 ランチョンセミナー 4 |
|
• 13:20~14:50 シンポジウム 3:
IBD基本治療の現状と課題
|
司会:杉本 健 先生 (浜松医科大学内科学 第一講座)
松浦 稔 先生 (杏林大学医学部 消化器内科学)
志賀 永嗣 先生 (東北大学病院 消化器内科)
司会の言葉
炎症性腸疾患 (IBD) の病態解明の進歩に伴い、生物学的製剤やJAK阻害剤など様々な分子標的薬が登場し、今やIBD治療は分子標的薬全盛期に突入している。しかしながら、このような分子標的薬が全てのIBD患者に必要なわけではなく、その適応は「既存治療で効果不十分な場合」に限定されている。すなわち、IBD治療が著しく進歩した現在においても、依然としてIBD治療の基本は5-ASA製剤、ステロイド、チオプリン製剤、血球除去療法、栄養療法などの既存治療であり、分子標的薬を適正に使用するためにも、今こそIBDの基本治療をしっかりと見直すことが求められる。そこで本セッションでは、IBD治療の基本となる既存治療の有効性のみならず、その効果を最大限に引き出すための工夫や最適化、有害事象への対策、分子標的治療時代におけるIBD基本治療の位置付けや新たな役割、解決すべき今後の課題などについて議論し、明日からのIBD基本治療の一助としたい。 |
• 15:10~15:50 アフタヌーンセミナー 4 |
|
•16:00~17:30 ワークショップ4:
炎症性腸疾患関連腫瘍の診断と治療 〜外科・内科の立場から~
|
司会:酒匂 美奈子 先生 (JCHO東京山手メディカルセンター 炎症性腸疾患内科)
藤井 俊光 先生 (東京科学大学 消化器内科)
荻野 崇之 先生 (大阪大学大学院医学系研究科 消化器外科)
渡辺 憲治 先生 (富山大学 炎症性腸疾患内科)
司会の言葉
炎症性腸疾患 (IBD) の長期罹患者等における炎症性腸疾患関連消化管腫瘍は、慢性炎症が基盤となる重要な臨床課題である。IBD内科治療の進歩により手術を回避できる症例が増加する一方、罹患期間の延長に伴う炎症性腸疾患関連消化管腫瘍の発生頻度が増加しており、正確な早期診断と適切な治療選択が求められる。
潰瘍性大腸炎関連消化管腫瘍は、内視鏡的に同定困難である病変がある一方、境界明瞭な病変に対して内視鏡的切除の適応も検討され、診断精度の向上が重要な課題となっている。一方、外科的治療においては高齢患者の割合が高く、部分切除が検討される場合や内視鏡的切除不成功例への対応が必要になる場合もある。
クローン病では直腸肛門管癌に対する有効なサーベイランスプログラムが確立されておらず、進行癌として診断される症例も少なくない。施設や診療科によって施行されているサーベイランス法は異なり、内視鏡下生検や麻酔下生検、各種画像診断等の診断能もデータは乏しい。また、腸管狭窄部に生じる癌や小腸癌についても術前診断の困難さが問題となる。治療は外科が主体となるが、術式選択や予後、切除不能例への対応などの課題も残されている。
本セッションでは、こうした炎症性腸疾患関連消化管腫瘍の診断、治療適応、サーベイランス、術後フォローアップ等に関する様々な知見と課題を、日本炎症性腸疾患学会学術集会ならではの内科、外科、肛門科、各々の視点から議論し、現時点での最良なプラクティスを見出して参りたい。本分野の課題を示す積極的な演題応募を期待する。 |
• 17:30~17:50 表彰式・閉会の辞 |
表彰式 (プレナリー、研究助成獲得者)
次回当番会長 |